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熱い血潮と、2人の絆 ババヤガの夜 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

暴力を愛する女と、暴力団のお嬢様。2人が選んだ、生きる道。

日本人発のダガー賞受賞で話題となった、バイオレンス×シスターフットミステリー、ババヤガの夜の感想を書きました。

 

圧倒的暴力!熱い!

 

ババヤガの夜 (河出文庫)
ババヤガの夜 (河出文庫)
 

 

 

ババヤガの夜 あらすじ

暴力が唯一の趣味の女、依子はその実力を買われ、暴力団の会長が溺愛する一人娘、尚子の運転手、兼護衛を任される。

最初は互いに反発する2人だったが、尚子の過酷な秘密を知った依子は……

圧倒的な暴力と絆で駆け抜ける、美しい、シスターフットミステリー。

 

  • 著者:王谷晶 → Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 発売:河出書房新社 2023/05/03
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):対象外
    ▶︎2025/12/26 配信予定!

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著者 王谷晶 氏について

デビューは2012年の猛獣使いと王子様(ゲーム)のノベライズ作品

レズビアンを公表する小説家で、ミステリーに限らず、様々なジャンルを執筆されています。以下はダガー賞授賞式でのインタビューの引用。

(様々なジャンルの作品を書くために)私は曖昧な作家と思われています。曖昧であることは私の作家としてのテーマそのものです。自分の曖昧さを受け入れ、他人の曖昧さを認めることが世の中をよりよくすると私は信じています

引用元▶

日本人初のダガー賞 作家・王谷晶さんがレズビアンとして抱える不安 若者に伝えたい“すき間あるよ”(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース

 

すごく、励まされるインタビューでした。

他人の曖昧さを認めることって、自分と他人の違いを受容することや、寛容さにつながっていると思うから。それはやがて、自分自身を支えてくれる、よりどころになると思うのです。

 

カラダは私の何なんだ? (河出文庫)
40歳だけど大人になりたい
完璧じゃない、あたしたち (ポプラ文庫)
父の回数
君の六月は凍る
探偵小説には向かない探偵 (集英社オレンジ文庫)

 

ババヤガの夜 感想

なんと言う疾走感。

190ページという短さも相まって、2時間で一気読みしてしまいました。

ルール無用の喧嘩殺法を得意とする新藤依子は暴力に快感を覚える危険な人物ですが、どことなく気高く美しい、芯のある人物像にめちゃくちゃ引き込まれてしまいました。

依子と尚子の絆、良かったなあ。

 

余計なものを削ぎ落としたストーリーがいい!

とにかくストーリーに余分は一切なし。

柳がどうなったのか、依子の両親はなぜ不在なのか、依子の祖父と(スラブ系出身と思しき)祖母はのようにして出会ったのか。正と芳子は長い間どんなことを語り、2人きりで生きてきたのか。

読者が知りたい!と思うエピソードはほとんど語られません。でも不思議とストーリーに物足りなさはなくて、でも「もっと知りたい!」という読後の渇望感がすごかった。

この渇望感こそが、ババヤガの夜、という物語を完成させているように感じました。

すさまじいスピードで進む物語だけど、ラストは本当に静かで、切なくて、清々しい。

 

ババヤガの夜 タイトルの意味を考える

ババヤガ、はスラブの土着信仰に伝わる魔女の名前。近年ではゲームやマンガにもよく登場するので、知名度も高めかな?

管理人わんこたんは、ババヤガ、と聴くと、組曲展覧会の絵/ムソルグフスキーを思い浮かべます。

 

人間の味方なんだか敵なんだかわからない、無敵で不敵な魔女。祖母は鬼婆とよんでいましたが、依子はこの鬼婆=ババヤガに憧れを抱きます。

ところで、タイトルにある「夜」はどういう意味なんでしょう。

この物語、日暮れのシーンから始まって、明るい昼の陽光の中で終わるんですよね。暴力と血にまみれた夜の世界の鬼婆が、美しい姫を連れて地獄をわたり、昼の世界へと消えていくような…

強くて、切なくて、清々しい、そんな2人の絆が伝わってくるようなタイトルだなあと思いました。


「綺麗だな、地獄って」

 

ババヤガの夜 (河出文庫)
ババヤガの夜 (河出文庫)
 

 

ババヤガの夜 の次に読みたい おすすめ作品

次に読みたいおすすめ書籍をまとめました。女性主人公の活躍が印象的な2作品!

 

同志少女よ、敵を撃て /逢坂 冬馬

 

迷いながら、生き抜く少女の物語

独ソ戦が激化する1942年。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために、戦うことを選ぶソ連の女性狙撃兵セラフィマ。

死線の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは? リアルな戦場描写と、結末が心にしみる傑作長編。2022年本屋大賞受賞作。

 

同志少女よ、敵を撃て
同志少女よ、敵を撃て
 

 

感想記事はこちら▶︎同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬 あらすじと感想 - わんこたんと栞の森

 

アルテミス 上 /アンディ ウィアー

 

陰謀渦巻く、月面都市へようこそ!

人類初の月面都市アルテミス。人口2000人のこの都市で、「運び屋」として暮らす女性ジャズは、ある大物実業家から、明らかに「危険で」「非合法な」仕事の依頼を受ける。

しかし、その依頼は月の暗部へと繋がっていて……アンダーグラウンドな月世界で闘うジャズに注目!リアルな社会システムにも注目のSF小説です。

 

アルテミス 上
アルテミス 上
 

 

感想記事はこちら▶︎アルテミス アンディ・ウィアー 感想 - わんこたんと栞の森

 

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