どんな作品?1作目三体の次はどれを読めばいいの?そんな「入門情報」を徹底解説しました。
2024年6月現在、三体シリーズは全巻Audibleの聴き放題対象!
Amazonが提供する本の朗読サービス。聴き放題対象作品ならば、月会費1500円で、存分に聴く読書が楽しめます。初回は1ヶ月の無料体験が可能。
洗濯ものを干しながら、通勤しながら、聴く読書で人類の未来をめぐる戦いに没入!
- そもそも「三体」シリーズとは?
- 「三体」シリーズ原作小説の情報
- 三体シリーズ 原作小説版 各巻のあらすじ
- 三体シリーズ 原作者の劉慈欣(りゅうじきん/リウ・ツーシン)氏について
- 「三体」最新メディアミックス情報
- 三体シリーズ関連 おすすめ作品情報
- 三体シリーズ徹底解説!のまとめ
- この記事の引用元につきまして
そもそも「三体」シリーズとは?
\\読むならまずはここから。1作目三体//
中国発、世界中で社会現象となるほどの大ヒットを記録したSF小説。「三体問題」と呼ばれる物理学の問題をきっかけに、地球に迫る危機との戦いが描かれます。
三体問題は「三つの物体」が万有引力によって影響を及ぼしあいながら運動するときの軌道の一般解を計算する問題。
中国で2008年に刊行されたのち、英訳版がヒューゴー賞(SF作品のすんごい賞)を受賞。オバマ元大統領やマーク・ザッカーバーグ(フェイスブックの創業者)も絶賛するなど、世界的な人気作品に。
すでにシリーズは完結しましたが、2024年3月からネットフリックスのドラマ版の配信が始まるなど、いま最も熱いSF、といえるでしょう。Amazonの口コミ評価点数の高さからも、その人気ぶりがうかがえます。
「三体」シリーズ原作小説の情報
「三体」シリーズ、原作小説版で気になる情報をまとめました。
「三体」シリーズ、読む順番は?どれから読む?
結論。以下の順番がおすすめ!
- 1~3は「三体のストーリー本編」なので、最初に。
- 4 三体0「球状閃電」はシリーズの前日譚。
中国では「三体」より前に発売されていますが、まず「ストーリー本編」を味わってほしいので、4番目に。 - 5 三体X「観想之宙」は「原作者公認の2次創作」(つまり別の作家さんの作品)なので、1番最後がよいです。
↓まずは左上の1作目「三体」からスタート!
※画像クリックでKindleストアのページにジャンプします
「三体」文庫化決定!発売はいつ?
2024年2月より、シリーズは以下のスケジュールで文庫化しています。
- 三体:2024年2月21日
- 三体Ⅱ 黒暗森林(上・下)2024年4月21日
- 三体Ⅲ 死神永生(上・下)2024年6月19日
参考:発売迫る! 『三体』文庫化スケジュールをチェック|Hayakawa Books & Magazines(β)
なかなか文庫化されず、後から発売された、同著者の短編集「円」(これもめちゃおもしろい)のほうが、先に文庫化されるほど。待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか?
三体シリーズは聴く読書もおすすめ
2024年6月現在、三体全シリーズ
▶5分間の試聴はこちら(リンク先で「▶プレビューの再生」を押してください)
これまでAudibleを使ったことがない方であれば、通常
実際に全編聴きましたが、声優さんの演技が素晴らしく、文字で読むより、誰がしゃべっているのかわかりやすい!(登場人物一覧の文字データも付属で安心)
さらにキャラの感情が声から伝わり、映画を観ているような臨場感。耳から物語の世界観に包み込まれます。朗読なんて、と侮っていましたが、びっくり。
三体をすでに読んだ方も、朗読版で、新たな発見があるかもしれません。
通勤しながら、洗濯物を干しながら、宇宙の戦いにダイブしてみませんか?
話題のミステリ「方舟」や「村上春樹作品」、本屋大賞受賞作など、人気作の多くがAudible聞き放題対象。三体を聴いた後もいろんな作品を楽しめます。
三体シリーズ 原作小説版 各巻のあらすじ
小説版三体シリーズ各巻のあらすじをまとめました。
三体
シリーズ1作目。日本では2019年7月発売。
中国の文化大革命で父親が殺されたことをきっかけに人類に絶望した女性科学者 葉文潔(イエ・ウンジェ)。彼女のとある行動により、地球に迫る危機とは?
研究者 汪森(ワン・ミャオ)は刑事 史強(シー・チアン)の助けをかりながら、この謎をとくため、謎のVRゲーム「三体」にいどみます。
\\2024年2月21日に待望の文庫化//
三体Ⅱ 黒暗森林 (上下)
シリーズ2作目。日本では2020年6月発売。シリーズ1作目で明らかになった敵と、人類との戦いが描かれます。
戦いの舞台は1作目から約400年後!ですが、コールドスリープ技術で1作目で活躍したキャラも引き続き登場。怒涛の展開に引き込まれます。
1作目を上回るおもしろさ!
\\2024年4月21日に文庫化//
三体Ⅲ 死神永生 (上下)
シリーズ3作目にして完結編。2022年5月発売。
2作目黒暗森林がかなりきれいな結末を迎え、「え、まだ続くの?」というのが第一印象。しかし読み終われば「ここまで書かなければならなかったんだな」と納得させられる、そんな作品です。
希望?平和?この宇宙にそんなお花畑はないんだよ?
\\2024年6月19日に文庫化//
死神永生の感想記事はこちら▶(読了)読書感想文/三体Ⅲ 死神永生 - わんこたんと栞の森
三体0【ゼロ】球状閃電
2022年12月発売。
ゼロ、つまり三体シリーズの前日譚。実在する謎の自然現象「球電」の謎を解明し、軍事利用しようと画策する人々の物語です。
1作目三体が世に出る前の作品であり、【ゼロ】と【三体シリーズ】に共通で登場するキャラクターはいますが、ストーリーはほぼ無関係。つまり三体0【ゼロ】球状閃電だけ読んでも問題なく楽しめます。
一方で「ゼロ」で描かれる想像を超えた物理化学描写は、「三体」の壮大な世界設計に通じるものが。
球電の正体がわかり始める前半4分の1を過ぎると、そこからとまらなくなる!(寝不足)
三体X 観想之宙
「三体」大好きなファンが「三体」シリーズを補完する二次創作を書いたら、すばらしすぎて原作者の公認を得ちゃったよ!という作品。
「同人誌」だからこそ書けた、「三体補完小説」。三体ファンなら必見です。
「三体人」がどんな姿なのか?読めるのは三体Xだけ!
三体シリーズ 原作者の劉慈欣(りゅうじきん/リウ・ツーシン)氏について
劉 慈欣さんの作家歴、他のおすすめ作品については、以下の記事で解説しています。
三体シリーズ ヒットの経緯
「三体シリーズ」は2006年に中国の雑誌「科幻世界」で連載開始。2010年の三体Ⅲ 死神永生を持って完結。
中国では「地球往事」シリーズと呼ばれています
2014年に1作目「三体」の英訳版「The Three-Body Problem / 訳 ケン・リュウ」がヒューゴー賞最優秀長編部門を受賞。
アジアの作品として初めての快挙に中国はじめ世界的なブームとなり、シリーズ累計2900万部を突破しました。
「三体」最新メディアミックス情報
三体シリーズのメディアミックス情報をまとめました。
映像化情報
「三体シリーズ」には、2種類のドラマ版が存在します。
- 中国テンセント版:中国国内では放送済み。日本でもWOWOW等で10月から配信スタート!
- Netflix版は2024年3月~配信中!
▶三体(Netflix公式ページ)
予告編映像、日本での放送スケジュール、一番お得にみられるVOD情報などは、以下の記事をご覧ください。
ドラマ「三体」テンセント版(WOWOW版)とNetflix(ネットフリックス)は何が違う?最新映像化情報 - わんこたんと栞の森
三体シリーズ関連 おすすめ作品情報
劉慈欣氏は三体以外にも、短編中心に多数を執筆しています。日本語で読めるおすすめ作品をご紹介!
円 劉慈欣短編集(ハヤカワ文庫)
2021年発売ながら、本家三体より先に文庫化されちゃった短編集。劉慈欣氏単体の著書としては、初の文庫化作品です。
文庫なので、お手軽お値段。なによりも収録作品がどれもおもしろい!
収録作の「円」は三体のとあるシーンを抜き出して改編した、まさに「三体の体験版」。「円」を読んで「三体」が自分に合うかお試しするのもお勧めです。
折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー
「折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー」では「三体」著者、劉慈欣さんの短編作品「円」と「神様の介護係」を読むことができます。
他の著者の作品も収録されているので、劉慈欣さんだけでなく、中国のSF作品をいろいろ読みたい方におすすめのラインナップ!
三体シリーズ徹底解説!のまとめ
ここまで紹介してきた三体シリーズ情報を、改めてまとめました。
- 中国発の大ヒットSF小説シリーズ(完結済)
- 読む準備は 三体→ Ⅱ→Ⅲ→ ゼロ→X がおすすめ!
- ネットフリックスなどでドラマ版も配信中
- 全編「聴く読書」Audibleの聴き放題対象!
一度読んだら「三体前」には戻れない!
長編シリーズですが、本好きなら読み始めたら止まらなります。気になったあなたは、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
とにかくお得に読みたい方、もう読んだけどドラマ版に向けて復習したい方には、Amazonの本朗読サービス「Audible」が本当におすすめなので、ぜひ聴いてみてくださいね。
三体の次に読みたい、おすすめSF作品
とにかくネタバレを見る前に読むのがおすすめです。
紹介記事はこちら(途中までネタバレなし)
▶文庫化はいつ?映画化も?プロジェクト・ヘイル・メアリー イラスト付き感想と解説 - わんこたんと栞の森
この記事の引用元につきまして
本記事の一部情報はHAYAKAWA BOOKS & MAGAZINE さんのnoteを参考に記載させていただきました。こちらのnoteでは「三体」関連情報を出版社目線で発信していますので、ぜひご覧ください!