クローズドサークルミステリー。
それは閉ざされた空間で、登場人物が次々に欠けていく、残酷だけれど美しい物語。極限状況下で紡がれる物語は、緊張感と、謎解きの爽快感でやみつき間違いなし。
言葉自体は、平成になってから使われるようになりましたが、その歴史は古く、ミステリーの定番ジャンルとして長年親しまれてきました。
この記事では、世界に数多あるクローズドサークルミステリー小説の中でも、最初に押さえておきたい基本の3作品を紹介します。
ミステリー歴史を彩る、珠玉の3冊をあなたに、、、
クローズドサークルミステリー 基本の3冊はこれ
\\(たぶん)世界で一番有名な、クローズド・サークル・ミステリー//
本大好きな管理人わんこたんが厳選したのはこちらの3作品!刊行順に並べました。
- そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティ(1939年)
- 十角館の殺人/綾辻行人(1987年)
- 硝子の塔の殺人/知念実希人 (2021年)
- 初心者にもおすすめしやすい難易度
- 歴史的な意義
- クローズドサークルと呼ぶにふさわしい「閉じ込められてる」感
※書影はこちら!表紙クリックでAmazonのページにジャンプします。
基本の3冊、読む順番のおすすめは?
発表年順に読むならこちら。クローズドサークルの進化の歴史を味わえます。
- そして誰もいなくなった
- 十角館の殺人
- 硝子の塔の殺人
読みやすさ順ならこちら。十画館の殺人の方が登場人物名を覚えやすいと感じたので、順番を入れ替えました。
- 十角館の殺人
- そして誰もいなくなった
- 硝子の塔の殺人
\\読みやすく、おもしろい。日本のミステリ史を塗り替えた1冊//
もちろんどれも傑作なので、あなたが気になった順から読むのが1番おすすめ!
まさに「定番」の3冊なので、連続して読むとマンネリになってしまうかも。適度に他の本で休憩しつつ、じっくり楽しんでくださいね。
クローズドサークルミステリー 基本の3冊の見どころは?
3冊の見どころをネタバレなしで紹介します。
有名作品であるが故に、SNSやWikipediaなどで、悪意なくネタバレを見てしまいがち。気になったら、真っ先に読んじゃおう!
そして誰もいなくなった
ミステリーの女王。アガサクリスティの作品。
2009年時点で全世界の「本」の中で6番目に多く販売されていることからも、その知名度が伺えます。(1位は聖書)
なんと言っても注目はこのタイトル(原題:And Then There Were None)。
タイトルから展開がバレてない?なんて心配ご無用。展開が分かっていても面白い、展開が分かっているからこそ引き込まれる。そんな巧みな構成が魅力です。
十角館の殺人
「そして誰もいなくなった」のスタイルをなぞりつつ、大きく進化させたのがこの作品。日本にある架空の孤島の別荘が舞台です。
「十角館の殺人」の登場で日本のミステリー史が塗り変わったと言っても過言ではないでしょう。
舞台となる「孤島」と、「本土」の2軸で進行する物語もみどころ。とにかく何も見ずに一気に読んでほしい作品です。
>2024年3月にはHuluで実写ドラマ化も決定!
硝子の塔の殺人
「十角館の殺人」で塗り変わったミステリー史を総括しつつ、さらなる進化をとげたのがこの作品。硝子で作られた「いかにも」な館で「いかにも」な殺人事件が発生するのですが、、、
国内外多くのミステリー作品が引用され、ミステリー史の解説のようになっているのも見どころの一つ。そのうえで、読者の想像を超える展開に、わんこたんも度肝を抜かれました。
「上書きされる快感」をあなたもぜひ。
読み終わった方は、こちらの記事もぜひ。登場人物のイラストも!
まとめ クローズドサークルミステリー、最高!
ここまで、クローズドサークルミステリーの基本の3冊を紹介しました。どれも「ミステリー小説の入口」にふさわしい、傑作たち!
あなたの読書の世界が、この記事で広がったらうれしいです。
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ここはどこ?自分はだれ?超絶おもしろい「SFミステリー」あります。
紹介記事はこちら。ネタバレ注意!