
綾辻行人 館シリーズのドラマ化第2弾 時計館の殺人がついに公開。原作ファンとしては当然観逃すわけにはいかない!
前編6話+後編2話、全て視聴したいち原作ファンの、賛否うずまく正直なレビューを書きました。
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\時計館の殺人 原作はこちら/
- 原作未読の方、ぜひ期待してご覧あれ
- 役者さんの演技、とっても良かった!
- セットの雰囲気もすごい!
- 一体どこが賛否の「否」だったのか
- ドラマ版は原作からの「間違い探し」になってしまった
- 時系列が、やっぱりわかりづらい
- でもやっぱり良かったです。ドラマ版 時計館の殺人
- ドラマ版 時計館の殺人をみたら、お次はこちら
原作未読の方、ぜひ期待してご覧あれ
ドラマ版 時計館の殺人、ほぼ原作どおりの構成でした。
小説の、あの暗く陰鬱で、でもどこか美しい世界観をそのまま持ってきたかのよう!トリックも驚愕の一言なので、ぜひ期待して観てほしいです。
前編6話(事件編)+後編2話(解決編)に分かれており、一気に観るもよし。前編でとめて犯人を考察するもよし。
前編6話の情報から考察するなら、ほろグレほんわかドラマ感想チャンネルの以下の動画がとっても参考になりますので、ドラマのお供にぜひぜひ。
もちろん、ドラマ版1作目 十角館の殺人を観てからの方が絶対ぜったい楽しめますので、ぜひ順番通りにお楽しみくださいませ。
役者さんの演技、とっても良かった!
原作ではそこまで描写されない(描写もそこそこに死んでしまう笑)人物たちについても、その性格や素顔が演技で掘り下げられているのがよかったです。
まさに、実写化の醍醐味!

鹿谷のひょうきんキャラも、 江南くんの主人公らしい熱い部分も、 福西君の不安げな感じも、 犯人の深い怨念も、 めっちゃ伝わってきました。
セットの雰囲気もすごい!
振り子の部屋へと続く不気味な廊下、旧館の異様な半地下構造、「めっちゃ動く」あの仕掛け扉、降霊会の異様な雰囲気などなど……とにかく作り込みがすごかったです。(あの仕掛け扉、一体どうなってるの??)
1個1個の時計もリアルに再現。亡き当主 古蛾倫典の怨念が本当にこもっていそうw
一体どこが賛否の「否」だったのか
とにかく「原作準拠」なんです。シナリオの大幅な変更なし。省略もほとんどなし。原作ファンとしては喜ぶべきこと、なのかもしれません。
が、あまりにも原作そのまますぎて、「原作からの期待値を大きく超える作品」ではなかった、というのが正直なところ。
役者さんの演技とリアルなセットによってキャラクターの新しい一面や陰惨な雰囲気は確かに伝わってきます。
ただ、文字でじっくり読んで楽しむ部分をそのまま映像化したために、やや冗長になってしまった感も。うーん、映像化って難しい。
もう少し、映像化の良さを活かせるような、脚本の大胆なアレンジがあっても、良かったかも。
あとせっかくの実写ですもん、意外なキャラクターが会話したり、前日譚、後日譚があったり(それこそ、次の館につながるような予告とか)観たかったよね。
もうちょっと、なにか、、、なにか、、、おまけがほしい!と感じてしまったのです。
なんてわがままな原作ファン。
ドラマ版は原作からの「間違い探し」になってしまった
あまりに原作に忠実すぎて、ドラマ版はちょっとした改変部分の間違い探しをしているような気分に。もちろんそれだって楽しいんですけどね。
特に目立った改変箇所は、以下くらいでしょうか。
- 通いで働く時計館の使用人、田所 嘉明。鹿谷の車のパンクを直したり、血の跡を発見する役回りですが、ドラマ版では怪しげな言動が追加され、容疑者の1人として存在感を発揮
- 江南くんが少しだけ熱いキャラに
瓜生 民佐男のことを気にかけたり、閉じ込められ混乱するメンバーをなんとかまとめようとする言動が追加され、主人公感がアップ。 - 犯人の「あの人」の補聴器
ドラマ版では髪の毛で隠され、かなりわかりづらくなっていますw

特にラストのトリックが明かされる場面。
原作小説にもある「スケジュール表」を、そのまま蛇腹にしてぶわーーと並べるって……あまりにも映像化の意味がなさすぎる。
2つのテレビ画面を並べる演出も面白くはありましたが、なんかもっと、なんかもっと、映像ならではのカタルシスある解決編が観たかった!と思ってしまいました。
時系列が、やっぱりわかりづらい
原作でも少々わかりづらかった「今、何日のAM・PM 何時だっけ?」問題。せっかく映像という利点があるのに、あまりわかりやすくなっていなかったなあ。
(時計が映り込むカットを入れるなど工夫は随所にありますが、結局メモを取らないと、誰にどうアリバイがあるのか、第7話までよくわからない)
小説はじっくりよむ媒体だから、メモをとりながら謎を解いていく構成でも良いのでしょう。
でもドラマの視聴者はメモなんて取らないだろうし、もっとわかりやすくする工夫が欲しかったです。
例えば第1話
- 光明寺三江の悲鳴が聞こえる
↓ - 館の時計(3:30)にズームイン
↓ - 鹿谷家の時計(3:30)に画面が切り替わり、寺井昭恵から電話がかかってくる
みたいに、「あーAM3:30に、2つのことが同時に起こったんだな、と、しっかり視聴者に示すくらいでも良かったんじゃないのかなあ。
でもやっぱり良かったです。ドラマ版 時計館の殺人
おかしい、こんなに文句ばっかり言うはずでは………
仕方ないんです。日本のミステリー史に残る傑作にして、あの原作のドラマ化なんだもの。
原作読者(わんこたん)がちょっとウダウダ言っているだけで、ドラマ版も素晴らしいクオリティであることには疑いの余地なし!なので、ぜひ期待して観てほしいなあと思います。
最後にドラマ版の特に良かったところを挙げていきましょう。
- 犯人役のあの人の演技
怨念がね、もうバチバチに伝わってくる。ところで最後に衣装がちょっとセクシーになってるのはなんだったのかw - 俳優 青木崇高さんは、もう島田潔(鹿谷門実)のイメージを不動のものにしたと思います。もう原作読んでいても、青木さんの顔が浮かんでくるもん。
- 江南くんは、とにかくずっといい
時計館について語るとき、目がキラキラしちゃったり。
社会人になって髪型とジャケットがシャキッとしていたり。
鹿谷さんが時計館に来られないことを知り、がっかりしたり。
とにかく全ての表情がいい。みんな観てほしい。
というわけで、ドラマ版のシリーズ続編、楽しみにしています。また鹿谷さんと江南くんに会いたい!というわけで、黒猫館か暗黒館、ドラマ化してほしいなあ。
あ、でも水車館に江南くんが訪れる、という展開も見たいなあ。(妄想)
ドラマ版 時計館の殺人をみたら、お次はこちら
- この後の館シリーズはどうなっていくの?
- 江南君や鹿谷さんは、この後どんな館に出会うの??
- こんな驚きのトリックが、他にもあるの???
気になりませんか?気になりますよね?
そんなあなたはぜひ、原作小説の6作目 黒猫館の殺人と 7作目 暗黒館の殺人にも、チャレンジしてみてくださいね。
何かに導かれるようにして、暗黒館を訪れる江南くん。彼を待ち受けるものとは……シリーズ最大ボリュームにして、「館」の始まりを紐解く必読の書!




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