
探偵は、関西弁をしゃべる馬!
引退馬ルイスと女子高生のコンビが楽しい、ゆるっと脱力系ミステリー短編集 うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理 の感想を書きました。
うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理 あらすじ
房総半島の牧場で悠々自適の引退ライフを過ごす、元競走馬のルイス。そんなルイスの声(関西弁)をなぜか聞き取れるようになった女子高生、牧陽子が、田舎町で巻き起こる事件の解決に奔走!
どの事件もキーワード「馬」!連作ミステリー短編集です。
- 著者:東川 篤哉 → Amazonの著者作品一覧はこちら
- 発売:PHP研究所 2025/09/05
- Kindle Unlimited:対象外
- Audible(聴く読書):対象外
著者 東川 篤哉さんについて
2002年 密室の鍵貸します でデビュー。ユーモアあふれるミステリ作品を多く送り出している作家さんです。
2010年 謎解きはディナーのあとで は本屋大賞を受賞するなど大ヒットとなりました。
以下にご著書の一部をご紹介。※書影クリックでAmazonの作品ページにジャンプ
うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理 感想
ヒロインとなる牧牧場(まきぼくじょう)の娘、女子高生の牧陽子ちゃん(あだ名:マキバ子)の、おもわずのけぞりたくなる勢いのよさと、暴走しがちな彼女の手綱を握るルイスのコンビが見どころ。
(手綱を握るのと、握られるの、逆じゃない?)
ゆるっとお手軽なミステリーを楽しめる一冊でした。
以下に各短編の感想を。
第1話 馬の耳に念仏
深夜に目撃された、路上で疾走する馬とその騎手。
翌朝、通学中の女子高生の牧陽子(マキバ子)は、乗り手のいない馬と、頭から血を流した男性の死体を発見してしまい……?
殺人事件発生とは思えない、マキバ子と中園巡査のゆるすぎる会話に「ああ、東野作品だなあ」とさっそくほっとしちゃいます。
関西弁をしゃべる15歳(人間であればいい年した、おじさんくらい)の牡サラブレッド ルイスとマキバ子の運命の出会いを描いた第一話です。
ルイス、死後硬直をしっているなんて、なかなか物知りである。
第2話 馬も歩けば馬券に当たる
ガソリンスタンド店員、藤川慎太は、中山競馬場でのレースをテレビで見て呆然とする。彼がショックを受けた理由とは……
競馬に夢中になりすぎて、テレビ見ながら「止まらんと撃つぞ!」と叫ぶ中園巡査が早速やばい。
そして藤川さんにずけずけとお金のことを質問できるマキバ子ちゃんのキモの座りっぷりよ。
ところで、冒頭で紹介される武蔵野ステークスでの「初めてのダート戦で圧倒的勝利をおさめるクロフネ」のレースはこちら。最後の差のひらきがすごい。
第3話 タテガミはおウマの命
またまた死体を発見してしまうマキバ子。今度の被害者は行方不明になっていた女子大生。被害者を縛っていたガムテープには、馬の毛が付着していて……
ルイスの嗅覚で死体を探すシーンがありますが、馬の嗅覚は人間の1000倍なんだとか。このあと第5話では聴力、脚力、視野の広さで大活躍するルイス。馬って意外と探偵向きなのかも……?
辺鄙な田舎で立て続けにおきる殺人事件。うーん物騒である。
第4話 大山鳴動して跳ね馬一頭
フェラーリ好きの自宅から、あの有名な跳ね馬をかたどったオブジェが盗まれた!ルイスが推理する「あまりにもしょーもない」事件の真相とは。
正義感で、真相をつまびらかにしようとするマキバ子をあわてて止めるルイス。世の中には言わないほうがいいこともあるんです……
第5話 馬も歩けば泥棒に当たる
タイトルからわかるように、第2話 馬も歩けば馬券に当たる の後日譚。第2話で登場した 藤川慎太氏、今度は家に泥棒が入るという憂き目に。
ところが、なぜか藤川氏は「何もとられていない」と証言し……
第4話までは、ゆるゆるでちょっとおバカなミステリーという感じでしたが、第5話は思いのほか、ほろ苦い結末で、油断しました。ショックを受け憤るマキバ子ちゃんを励ますルイスの優しさが、あったかいです。
このコンビの活躍が、また読めたらいいのになあと、思います。
うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理 の次に読みたい おすすめ作品
次に読みたいおすすめ書籍をまとめました。主人公は人間ではなく……
パーフェクト・ブルー /宮部 みゆき
高校野球界のスーパースターが殺害され、ガソリンをかけて焼かれるというショッキングな事件が発生。 蓮見探偵事務所のメンバーと、俺――探偵事務所の用心棒・元警察犬のマサは、事件を調査することになるが……
犬が主人公の異色ミステリー!ここぞという時のマサの奮闘にも注目です。
感想記事はこちら▶︎パーフェクト・ブルー/宮部みゆき 感想 - わんこたんと栞の森
ルイスのように、人間以外が活躍する小説を集めました。犬に、猫に、車も登場!?
おすすめ作品、他にもいろいろ!
当ブログでは、他にもさまざまな小説を紹介中。ぜひブクマして、気になる記事をチェックしてみてくださいね。




記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★










