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「すべてが伏線」 は伊達じゃなかった medium 霊媒探偵城塚翡翠 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

霊媒能力で殺人事件を解決する!?証拠能力もないのにどうやって?

「すべてが、伏線」という挑戦的なキャッチコピーと、あまりにも鮮やかな「転換」で読者の心をつかんだ、このミス2020年第1位の傑作ミステリー、medium 霊媒探偵城塚翡翠の感想を書きました。

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)
medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)
 

 

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 あらすじ

死者の亡くなった場所で、声なき声を感じ取る霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ、2人は、様々な殺人事件に立ち向かう。

だが、世間を騒がす連続殺人鬼の魔の手は、徐々に翡翠のもとに迫り――。

 

 

著者 相沢沙呼 氏と、城塚翡翠シリーズについて

2009年 午前零時のサンドリヨン で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。

霊媒探偵城塚翡翠シリーズは1作目 medium2作目 invert →3作目 invertⅡ の順で刊行中です。著者ご本人が奇術をたしなまれるそうで、奇術の技術(語呂がいい)で読者を鮮やかに翻弄してくれます。

著者のXアカウントはこちら▶https://x.com/sakomoko

以下に著者の作品の一部をご紹介します。

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)
invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠
午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)
彼女。 (実業之日本社文庫)
マツリカ・マジョルカ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)
小説の神様 (講談社タイガ)

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 感想

二度読み必至、とはまさにこのこと!

1度目の読書は主人公の推理作家・香月視点で読むことになるのですが、読み終えればすぐに2周目を「翡翠の視点から」読みたくなること間違いなし!

鮮やかにだまされました。思わず叫びそうになってしまった。

 

違和感は表紙から!?

medium 霊媒探偵城塚翡翠を読むときに、真っ先に視界に飛び込むこの表紙。

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)
medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)
 

 

少し勝気で挑戦的な緑色の瞳。ウェーブした髪と指にまとわせた赤い布。

この印象的なイラストは遠田志帆さんによる作品。ミステリー作品中心に多くの装丁を手掛けておられるので、目にしたことある方も多いはず。

Another (上) Another (角川文庫)
屍人荘の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ (創元推理文庫)
わざわざゾンビを殺す人間なんていない。 (二見ホラー×ミステリ文庫)

 

この表紙の女性が城塚翡翠なんでしょ?

もちろんそのとおりなんですが、作中で描かれる翡翠のキャラクターと、表紙の印象があまりにもミスマッチなんですよね。

このミスマッチによるわずかな違和感。しかし読者がそれに気づくのは物語の終盤になってから。圧倒的な結末に打ちのめされ、ふと表紙を眺めると……!

お、お前だったのか!!!

と、さらなる衝撃をくらうこと、間違いなし。全ては表紙からはじまっていたのです。これはやられた!最高!

 

CAUTION!

以下より、medium 霊媒探偵城塚翡翠 の内容に触れる箇所があります。未読の方はご注意を。

 

多重解決ミステリーの亜種としても楽しい

medium 霊媒探偵城塚翡翠では、「1つの結論」に対し「3つの推理」が展開されます

 

3つの推理
  1. 霊媒能力で見つけた犯人(証拠能力なし)
  2. 香月による論理的な推理
  3. ■■■■による推理(読んでのお楽しみ!)

この、複数の推理で読者を楽しませてくれる、という点において、medium 霊媒探偵城塚翡翠は「多重解決ミステリー」の亜種といえるのかも。

しかも1つ目と2つ目の推理は、マジックでいうところの「ミスディレクション」になっているんですよね。読者と犯人を欺く鮮やな結末。奇術愛好家である著者の持ち味がめちゃくちゃ生かされています!

 

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠の続編が存在する……だと??

真犯人に見せたあの表情が翡翠の本性、かと思いきや、彼女の素の人格はまたちょっと違うようで……?

翡翠はもちろん、翡翠のアシスタント、千和崎 真との関係性や今後の活躍が気になるラストでした。

medium 霊媒探偵城塚翡翠 には続編 invert 城塚翡翠倒叙集がありますが、mediumでタネを明かしてしまっているのに、この後どうやって展開していくのか?全読者が気になることと思います。

管理人わんこたんも、invert購入済み!ワクワクしながら読みたいと思います。

 

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)
medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)
 

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 の次に読みたい おすすめ作品

「幽霊」がキーワードの2作品!

 

誰かが私を殺した /東野 圭吾

 

Audibleだけの特別なミステリー!

突然殺された「私」。いったいなぜ、誰によって?

警視庁捜査一課 加賀恭一郎警部の背後霊になって捜査の行方を見守る「私」が主人公の、異色のミステリー。

朗読版のみでの刊行なった加賀恭一郎シリーズの第13弾ですが、本作単体でもちゃんと楽しめます。豪華なキャスト陣にも注目。

 

 

感想記事はこちら▶︎朗読だけで楽しめるミステリー 誰かが私を殺した/東野圭吾 感想 - わんこたんと栞の森

 

カラフル / 森 絵都

 

魂が、現世でホームステイ!?

生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得たぼくは、自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだが……?

不朽の青春小説は、大人になった今読んでも、心に沁みるのです

 

カラフル
カラフル
 

 

 

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