
霊媒能力で殺人事件を解決する!?証拠能力もないのにどうやって?
「すべてが、伏線」という挑戦的なキャッチコピーと、あまりにも鮮やかな「転換」で読者の心をつかんだ、このミス2020年第1位の傑作ミステリー、medium 霊媒探偵城塚翡翠の感想を書きました。
medium 霊媒探偵城塚翡翠 あらすじ
死者の亡くなった場所で、声なき声を感じ取る霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ、2人は、様々な殺人事件に立ち向かう。
だが、世間を騒がす連続殺人鬼の魔の手は、徐々に翡翠のもとに迫り――。
- 著者:相沢沙呼 → Amazonの著者作品一覧はこちら
- 発売:講談社 2021/09/15
- Kindle Unlimited:対象外
- Audible(聴く読書):対象外
著者 相沢沙呼 氏と、城塚翡翠シリーズについて
2009年 午前零時のサンドリヨン で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。
霊媒探偵城塚翡翠シリーズは1作目 medium → 2作目 invert →3作目 invertⅡ の順で刊行中です。著者ご本人が奇術をたしなまれるそうで、奇術の技術(語呂がいい)で読者を鮮やかに翻弄してくれます。
著者のXアカウントはこちら▶https://x.com/sakomoko
以下に著者の作品の一部をご紹介します。
medium 霊媒探偵城塚翡翠 感想
二度読み必至、とはまさにこのこと!
1度目の読書は主人公の推理作家・香月視点で読むことになるのですが、読み終えればすぐに2周目を「翡翠の視点から」読みたくなること間違いなし!
鮮やかにだまされました。思わず叫びそうになってしまった。
違和感は表紙から!?
medium 霊媒探偵城塚翡翠を読むときに、真っ先に視界に飛び込むこの表紙。
少し勝気で挑戦的な緑色の瞳。ウェーブした髪と指にまとわせた赤い布。
この印象的なイラストは遠田志帆さんによる作品。ミステリー作品中心に多くの装丁を手掛けておられるので、目にしたことある方も多いはず。
この表紙の女性が城塚翡翠なんでしょ?
もちろんそのとおりなんですが、作中で描かれる翡翠のキャラクターと、表紙の印象があまりにもミスマッチなんですよね。
このミスマッチによるわずかな違和感。しかし読者がそれに気づくのは物語の終盤になってから。圧倒的な結末に打ちのめされ、ふと表紙を眺めると……!
お、お前だったのか!!!
と、さらなる衝撃をくらうこと、間違いなし。全ては表紙からはじまっていたのです。これはやられた!最高!
以下より、medium 霊媒探偵城塚翡翠 の内容に触れる箇所があります。未読の方はご注意を。
多重解決ミステリーの亜種としても楽しい
medium 霊媒探偵城塚翡翠では、「1つの結論」に対し「3つの推理」が展開されます
- 霊媒能力で見つけた犯人(証拠能力なし)
- 香月による論理的な推理
- ■■■■による推理(読んでのお楽しみ!)
この、複数の推理で読者を楽しませてくれる、という点において、medium 霊媒探偵城塚翡翠は「多重解決ミステリー」の亜種といえるのかも。
しかも1つ目と2つ目の推理は、マジックでいうところの「ミスディレクション」になっているんですよね。読者と犯人を欺く鮮やな結末。奇術愛好家である著者の持ち味がめちゃくちゃ生かされています!
medium 霊媒探偵城塚翡翠の続編が存在する……だと??
真犯人に見せたあの表情が翡翠の本性、かと思いきや、彼女の素の人格はまたちょっと違うようで……?
翡翠はもちろん、翡翠のアシスタント、千和崎 真との関係性や今後の活躍が気になるラストでした。
medium 霊媒探偵城塚翡翠 には続編 invert 城塚翡翠倒叙集がありますが、mediumでタネを明かしてしまっているのに、この後どうやって展開していくのか?全読者が気になることと思います。
管理人わんこたんも、invert購入済み!ワクワクしながら読みたいと思います。
medium 霊媒探偵城塚翡翠 の次に読みたい おすすめ作品
「幽霊」がキーワードの2作品!
誰かが私を殺した /東野 圭吾
突然殺された「私」。いったいなぜ、誰によって?
警視庁捜査一課 加賀恭一郎警部の背後霊になって捜査の行方を見守る「私」が主人公の、異色のミステリー。
朗読版のみでの刊行なった加賀恭一郎シリーズの第13弾ですが、本作単体でもちゃんと楽しめます。豪華なキャスト陣にも注目。
カラフル / 森 絵都
生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得たぼくは、自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだが……?
不朽の青春小説は、大人になった今読んでも、心に沁みるのです
おすすめ作品、他にもいろいろ!
当ブログでは、他にもさまざまな小説を紹介中。ぜひブクマして、気になる記事をチェックしてみてくださいね。




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