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テーマは火星!年代順おすすめ小説 5作品を紹介します

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地球のおとなりの惑星。火星。

かつては人面岩があったり(?)、運河があったり(?)、宇宙人がいたり(?)なんて言われていましたが、現在では探査機も何度か送り込まれ、地表の様子が詳しくわかってきました。

古今東西、様々な作品の舞台になってきた火星。この記事では、そんな「火星」がキーワードの小説を発行年順にご紹介します。

 

\紹介するのはこの5冊/

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
天体の回転について
火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)
宙わたる教室 (文春e-book)

 

 

火星の基本情報

火星小説を楽しむ前に、押さえておきたい、火星の基本情報!

 

火星について、いくつ知ってる?
  • 直径:地球の約2分の1(意外と小さい!)
  • 距離:最も接近すると、約6000万km。今の技術のロケットで約8か月かかる
  • 重力:地球の約3分の1
  • 大気:地球の約100分の1の気圧。95%が二酸化炭素
    平均気温は―55度
  • 歴史:本格的な探査に成功したのは、1976年にアメリカ合衆国が打ち上げたバイキング1号
  • 不思議なところ
    かつて液体の水が存在していた、と考えられる痕跡が見つかっている。水はいったいどこにいったのか、よくわかっていない。

参考:

火星とは | 国立天文台(NAOJ)

 

火星が印象的なおすすめSF小説たち

ひとむかし前なら、火星といえば「宇宙人」「運河」「人面岩」などなど、空想とオカルトのイメージの強い惑星でした(※管理人わんこたんの独断と偏見による)

やがて火星探査が進み、火星の情報がアップデートされてきた中で、小説での火星の描かれ方はどんな風に変わってきたのでしょうか。

火星の魅力とイメージの変化をとことん味わえる!?おすすめ5作品を年代順に紹介します。

 

火星年代記 /レイ・ブラッドベリ

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
 

 

1940年代に書かれた火星開拓にまつわる短編+書きおろし作品を、年代記として一つの長編にまとめた作品。火星SFといえば、まず思いつく作品のひとつでは。

火星への初着陸、火星人(!)からの攻撃、地球から火星への植民、といった火星の開拓史を描きつつ、並行して地球側の変遷も描かれ、やがて……

火星を舞台にしたSFでありつつ、人間文明への皮肉も随所に感じられる一冊です。現代じゃなかなかお目にかかれない、当時の想像が詰まったファンタジックな火星の姿にも注目!

 

  • 著者:レイ・ブラッドベリ → Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 翻訳:小笠原 豊樹
  • 発売:早川書房 2010/07/10
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):対象
    ▶︎5分間の試聴はこちら(リンク先で「▶プレビューの再生」を押下
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クリムゾンの迷宮 /貴志 祐介

クリムゾンの迷宮
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
 

 

2冊目にして、火星でもなんでもない、地球のデスゲーム作品。どうか許してほしい。とっても好きな作品なので、どうしてもこの火星特集に入れたかった。

 

気が付くと深紅の岩山で目覚めた。主人公たち。

そばの携帯用ゲーム機には、「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」というメッセージ。

アイテムを手に入れ食料を調達しようとする彼らだったが、それは、血で血を洗う凄惨なサバイバルゲームのはじまりで……

デスゲーム小説の元祖であり、傑作。日本を代表する、ホラー小説です。火星はほとんどでてこないけど、読み始めたらとまらないので、ぜひ。

 

  • 著者:貴志 祐介 →  Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 発売:KADOKAWA 2002/11/08
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):対象
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    サバイバルアイテムの一覧表などが登場するので、初読は文字の書籍のほうが分かりやすいかも。でも、マスコットキャラ、プラティくんのファンキーなセリフなど、朗読ならではのお楽しみもあります。
    気になる方は、ぜひチェック!

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銀の舟(天体の回転について に収録)/小林泰三

天体の回転について
天体の回転について
 

 

子供の頃に知った「人面岩」に心惹かれ、惑星探査メンバーに選ばれたサキ。地球ー火星の長期離を越え、ついに赤い大地に降りたったサキが目にするものとは

火星の人面岩、懐かしいオカルトアイテムですが「銀の舟」では、これが絶妙かつ巧妙に登場。ラストに読者を欺く、舞台装置になっています。

いやーわんこたんも最後の最後まで騙されました。SFですが、ミステリー作家としても名高い、小林泰三先生の本領が味わえる名短編!

他の短編作品もクセは強いですが、思わずニヤリとしちゃう、傑作ぞろいです。

 

 

 

火星の人〔新版〕 上 /アンディ ウィアー

火星の人〔新版〕 上
火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)
 

 

現代火星文学ジャンル(?)だったら真っ先に名前があがるであろう、この作品。プロジェクト・ヘイル・メアリーなどでもおなじみ、大人気SF作家、アンディウィアー氏のデビュー作です。

 

不慮の事故で火星に一人取り残された宇宙飛行士のサバイバル記。孤独で厳しい環境化でも、明るくたくましく生き抜く彼の様子に、なんだか元気が湧いてきます。火星の様子のリアルさにも注目。

なお、映画版であるオデッセイもノリノリで楽しい作品に仕上がっています。おすすめ。

 

  • 著者:アンディ ウィアー → Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 翻訳: 小野田 和子
  • 発売:早川書房 2015/12/15
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):対象外

 

 

宙わたる教室 /伊与原 新

宙わたる教室
宙わたる教室
 

 

都立東新宿高校 定時制課程。

それはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通う、「夜の高校」。

年代も背景もバラバラな彼らは、ときにぶつかりあいながら、「火星のクレーター」を再現し、学会発表を目指す。

本物の火星はもちろん登場しませんが、クレーターの再現はじめ、いろいろな科学実験が登場し、これがまたおもしろい。火星のクレーター、月のソレと形状が違うなんて知らなかった。

勉強するのに、学校にいくのに、遅すぎるなんてことはない。彼らの力強さに勇気をもらえます。いやー泣いた。読んだあとドラマ版でおかわり泣きした。

 

  • 著者:伊与原 新 → Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 発売:文藝春秋 2023/10/20
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):対象
    ▶︎5分間の試聴はこちら(リンク先で「▶プレビューの再生」を押下)
    管理人わんこたんは洗濯物干しながらの読書に愛用中。
    でもうっかりすると涙が止まらなくなるので要注意…!

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まとめ まだ見ぬ火星作品をもとめて

火星探索の歴史とともに、火星を舞台にした作品も、ずいぶん変化してきました。

あまりに過酷な環境だけれど、いつか人類は火星に降り立てるのでしょうか。そんな日を待ちながら管理人わんこたんは、まだ見ぬ火星小説を探したいと思います。

 

というか、火星がテーマの小説、他にあったら是非コメント欄で教えてください。(この5作品を選出するのもなかなか大変だったのです。)

 

\紹介したのはこの5冊/

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
天体の回転について
火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)
宙わたる教室 (文春e-book)

 

 

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