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感想 まずはこれ食べて/原田ひ香 「おいしい」でほぐれる物語

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会社に家政婦がやってきた!
家政婦、筧みのりの作るおいしいご飯で、ほぐれていく心の行方は。ビジネス×ご飯な物語の感想を書きました。
 
まずはこれ食べて
まずはこれ食べて
 

 

あらすじ

学生時代の仲間と立ち上げたベンチャー企業「ぐらんま」。経営は徐々に軌道に乗っていたものの、そこで働くメンバーは、とある理由で心にわだかまりを抱えていました。

創業メンバーである田中のアイデアでぐらんまは家政婦を雇うことに。家政婦の筧みのりが作るご飯に、社員たちの心は徐々にほぐれていきます。

やがて、「ぐらんま」の抱える問題が明らかになっていくのですが、、、

 

  • 著者:原田 ひ香
  • 発売:双葉社 2019/12/18
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):聴き放題対象
    ▶︎5分間の試聴はこちら(リンク先でAudibleサンプルを押下)
    朗読は日向 未南さん。家政婦筧みのりのあったか低めボイスに、癒される~
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著者 原田ひ香さんについて

著書にはご飯を題材にした小説が多く、表紙だけでお腹が空いてくる!

以下に著作の一部を並べました

※書影クリックでAmazonの作品ページにジャンプします。

 

三千円の使いかた
定食屋「雑」
古本食堂
ランチ酒
ランチ酒 おかわり日和
ランチ酒 今日もまんぷく

 

まずはこれ食べて 感想

家政婦、筧みのりのご飯はめちゃくちゃおいしそう!

おいしいご飯で「ぐらんま」の社員のわだかまりがほぐれ、徐々に経営も立て直されていき、、、というハートフルストーリーかと思いきや、後半は思いもよらぬ展開へ。

 

筧みのりの抱える秘密、「ぐらんま」創業メンバーである柿枝の謎、など徐々に明らかになっていく、サスペンス要素もはらみつつ、徐々に真相が明らかになっていきます。

 

物語の舞台設定はちょっと曖昧すぎるかも?

みのりの作るご飯はとても美味しそうだし、キャラの心情の細やかな描写はさすが。

とはいえ、会社経営に関する設定がふわふわしているせいか、後半部分はあまりのれませんでした。

 

「ぐらんま」のビジネスが、かなり専門的で、高度なIT技術とコネを要するであろう業態なので、それをこの子供っぽいメンバーだけで運営できるのか?特にエンジニアが桃田雄也とアルバイトだけで成り立つのか?という点で現実味がないのは残念。

 

また、筧みのりは自分の抱える秘密によって、とあるキャラクターから「強請られる」シーンがあるのですが、そもそもこれ、強請れるほどの秘密か?という点も疑問でした。

2019年当時はわかりませんが、現在はこの問題について、行政側も把握しており、いろいろ対応を進めているはず、、、と思いたい。

 

まずはこれ食べて 登場人物

まずはこれ食べて の主要登場人物は以下の通り。気になった人物について、まとめました。

  • 田中優一郎:社長
  • 伊丹大胡(だいご):優秀な営業担当
  • 桃田雄也:ITエンジニア
  • 池内胡雪:当初は事務担当、営業も
  • 柿枝駿:ぐらんま操業メンバーだが今はいないようで、、、
  • 筧(かけい)みのり:田中の提案で雇うことになった家政婦

 

池内胡雪というキャラクターについて

第一章でメインとなる池内胡雪(こゆき)。グランマの事務兼営業というキャラクター。突如現れる筧みのりという部外者に対し、ナワバリを荒らされたネコのように全身で反感を露わにします。

 

ある日、みのりが夕食と夜食について胡雪に説明しようとしたことで、胡雪は早速ぷっつん。なぜ他のメンバーもいるのに、私に頼むのか。私が女だから、そういう頼み事をするのに相応しいと思っているのか。と。

 

胡雪は経理作業での失敗や、自分の営業スキルが足りないことを自覚しつつ、その鬱憤をみのりにぶつけてしまう。本当は原因は自分にあるとわかっているのに、それを認めたくない。

 

こうやって書くと印象最悪な彼女ですが、管理人わんこたんも失敗した時他責思考に陥りがちなので、読んでいてちょっと痛いところを突かれました。

そんな胡雪に、みのりは痛いところズバズバと指摘。指摘もしつつ、最後は美味しい料理で、、、というお約束ながら暖かい展開に、わんこたんの心も浄化された気分でした。

 

柿枝駿というキャラクターについて

ぐらんまの創業者であり、読者に強烈な印象を残すキャラクター。

柿枝がどういう人物なのか、が明らかになるのが本作のクライマックスですが、さすがにこいつが、この会社を興すのは無理があるだろ、という点はちょい疑問。

 

でも、よく考えたら、創業者が変な人物でもなんとかなっちゃう会社、実在するからなあ。そう考えると、あながちフィクションではない、のかも。

 

まずはこれ食べて の次に読みたいおすすめ本

心が暖かくなったり、少し苦しくなったり。そんな登場人物の感情を細やかに描いた、おすすめ作品を紹介します。

 

沼地の男性死体 湿地の少女 2人に何があったのか?

家族に捨てられ湿地で1人生き延びる少女 カイア。やがてカイアに手を差し伸べる仲間が現れ、カイアは自分の人生を歩み始めるのですが、、、

カイアの半生と死体の謎。美しくも厳しい湿地の自然と共に、紡がれる物語。徐々に引き込まれて止まらなくなる作品でした。

 

ザリガニの鳴くところ
 

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本音を隠した就活の行方は。心に刻まれる傑作SNS群像劇

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SNS黎明期の作品とは思えない、心がひりつくリアル感。当時のTwitterの雰囲気がよく出ているのも必見です!

 

何者
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まずはこれ食べて
まずはこれ食べて