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恐竜と蟻が築く、超文明!? 白亜紀往事 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

 

それはありえたかもしれないもうひとつの「白亜紀」。三体の作者が贈る、前代未聞の恐竜&蟻SF!? 白亜紀往事の感想を書きました。

 

白亜紀往事
白亜紀往事
 

 

 

白亜紀往事 あらすじ

昔むかし、恐竜と蟻は、相互補完的に繁栄し、高度な文明を築いていました。……まじで?

恐竜と蟻は協力しながら繁栄しますが、ある時、決定的に対立してしまいます。二つの文明の行方は……

 

  • 著者:劉慈欣 → Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 翻訳:大森 望、古市 雅子
  • 発売:早川書房 2023/11/21
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書): 祐仙 勇(三体シリーズの朗読でもおなじみ!)
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Audibleって正直どう?メリットデメリットはこちらの記事をどうぞ▶本好きが正直に全部書く! 聞く読書Audibleのメリットとデメリット 

 

 

白亜紀往事 著者 劉慈欣さんについて

1963年北京市生まれ。コンピューターエンジニア出身のSF作家である劉 慈欣さん。長編SF小説 三体シリーズのヒューゴー賞受賞によって一躍その名を世界に轟かせました。

 

三体

 

三体シリーズ、もちろん最高におもしろいんですが、劉慈欣作品は他にも傑作多数!三体シリーズのヒットの後押しもあってか、著作全て邦訳で楽しむことができます。ありがたし。

 

劉 慈欣作品 まるごと紹介中

以下の記事では三体シリーズ以外を含む、劉 慈欣作品のラインナップを紹介しています。

三体だけじゃない 次に読みたいおすすめ劉慈欣作品を一挙解説! - わんこたんと栞の森

以下に著作の一部を並べました(書影クリックでAmazonのページへ)

流浪地球
老神介護
時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ
超新星紀元

 

白亜紀往事 感想

蟻と恐竜。「人間不在」でここまでの物語をつむぐ、この発想力!

ただ、途中がちょっと長いんです。戦争、環境破壊という文明発展のお約束の展開を繰り返すので、シンプルというか、ひねりが少ない感じはあります。

大森望さんの後書きによれば、もともと中国本国では少年少女向けの作品として刊行されたようなので、お約束の展開でひねりが少ないのもなんとなく納得。

といいつつ最後の最後に子供向けとは思えない超展開。劉慈欣らしさ全開、といった漢字で侮れません。

 

白亜紀往事を楽しむなら、老神介護もおすすめしたい

 

なお白亜紀往事は短縮版が存在し、劉慈欣短編集 老神介護に収録されています。こちらのほうが展開がギュッと詰まっていてダレないので、個人的には好き。

他の作品も収録されているという点からも、個人的には「白亜紀往事」単体ではなく老神介護を読まれることをお勧めします。

 

老神介護
老神介護
 

 

 

恐竜が活躍する劉 慈欣作品たち

実は、劉慈欣作品では、恐竜がいろいろなところに登場。恐竜が登場するSFって、国内では結構めずらしい気がしませんか?

恐竜(と、その子孫)がテーマの劉 慈欣作品を以下にまとめました。

 

呑食者/流浪地球 収録

地球をまるっと呑み込む特大サイズの宇宙船でやってきた侵略者 呑食帝国。圧倒的戦力に対し、人類はどのように立ち向かうのでしょうか?

どこに恐竜が登場するかは、読んでのお楽しみ!

 

流浪地球
流浪地球
 

 

 

詩雲/円 劉慈欣短篇集 収録

前述の吞食者の後日譚にあたる作品。人類・恐竜・神様のはちゃめちゃなやりとりが楽しめます。

 

円 劉慈欣短篇集

 

 

運命/時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ 収録

2024年12月発売の劉慈欣短編集に収録されている作品。小さな宇宙船でハネムーンを楽しむ男女は、地球にぶつかりそうな小惑星を発見しますが……

寓話のような展開に思わずニヤリ。

 

時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ
時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ
 

 

白亜紀往事の次に読みたい おすすめ作品

恐竜や蟻が活躍するSF小説をご紹介!したかったのですが、該当作品がなかなか思い浮かばず。

力不足ですみません。何かおすすめ作品あれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。

 

失われた世界/コナン・ドイル

 

恐竜SFといったらやっぱりこれ!

名探偵ホームズでおなじみのコナン・ドイルですが、恐竜が登場するSF作品があるのをご存じでしょうか?映画ロスト・ワールドの元ネタとなった、その名も失われた世界。

さすがコナンドイル、わくわくの冒険劇は現代でも色褪せません。最後のオチも痛快。ぜひ読んでみて。

 

失われた世界
失われた世界
 

 

感想記事はこちら▶︎恐竜求めて南米へ!失われた世界/ コナンドイル あらすじと感想 - わんこたんと栞の森

 

未来からの脱出/小林泰三

 

未来の人類は「蠅人間」!?

国内を代表する想像力ぶっ飛びSF作家の代表格である、小林泰三さん。未来からの脱出はその遺作となりました。

驚きの世界に挑むのは、老人たち!小林泰三さんらしい、クセ強め、不条理濃いめの作品となっております。

 

未来からの脱出 (角川ホラー文庫)
未来からの脱出 (角川ホラー文庫)
 

 

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る / 川上和人

 

SFよりもおもしろい!?恐竜の世界

鳥類学者が恐竜を語れるの?語れるんです。それもとってもおもしろく。

恐竜についての固定観念をトリはらい(鳥だけに)わくわくする想像の世界を広げてくれる科学エッセイ。

恐竜についての想像がモクモク膨らむこと間違いなし!?

 

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る
鳥類学者 無謀にも恐竜を語る
 

 

紹介記事はこちら▶(読了)読書感想文/鳥類学者 無謀にも恐竜を語る わたしたちは恐竜についてなにも知らない。 - わんこたんと栞の森

 

読みやすいSF作品、あります

堅苦しいこと抜きにして、難しくない、でもおもしろいSFが読みたい!

そんなあなたにおすすめのSF作品を集めました。

 

読みやすいSF小説、あります

 

読み始めたらとまらない作品、揃ってます

 

白亜紀往事
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