【これは小説ではない】エレベーター / ジェイソン レナルズ あらすじと感想

あらすじ

15歳のウィルは射殺された兄の敵をうつため、兄が部屋に隠していた銃を持ってエレベーターに乗り込みます。

エレベーターが1階に到達するまでの短い時間の間、少年のもとにすでに死んだ人々が乗り込んできて、、、

これは小説ではない。「詩」小説

これ、Amazonの紹介文に、

ポエトリーとタイポグラフィーを駆使する斬新な手法で文芸賞を席巻した注目作、
ついに日本上陸! 
エドガー賞YA部門、ロサンゼルス・タイムズ文学賞ほか多数受賞!

とあります。

ポエトリー?タイポグラフィ?
何のことかわかんないけど、
いっぱい賞とってるし、
ファンタジー要素のある
サスペンスもののようだし、
面白いそう、と思いまして、
安易に購入しました。

で、実際に読んでみたら、
「詩集」でした。

ポエトリー=詩

はい、ちゃんと書いてありました。

小説を期待して購入すると後悔する

詩の形式を取りつつも、
ストーリーはちゃんとあります。
ウィル少年のポツポツと浮かび上がる
感情、記憶。

詩という形式を取ることで、これらが絶妙に読者に伝わってきました。

一方で。

あくまで「詩」。
1ページせいぜい200~300文字。
すぐ読み終わる。
「つまらない」とは言いたくないけど、
言いたくないけど、、、
期待していたのと違って後悔しました。

ちゃんとポエトリーと書いてあるのに買ったおぬしが悪い

本屋でページを見てから買いましょう。
安易にkindleで買うのよくない。
結構高いし。

ストーリーは悪くない

15歳のウィル少年。「掟」に従って
射殺された兄の敵をうつと決心します。

 

<掟>

愛する誰かが殺されたなら
殺したやつを見つけ出し、
必ずそいつを殺さなければならない

 

兄の仇をうつために拳銃を隠し持ち、
7階の自宅からエレベーターで
1階を目指すウィル少年。

自分は正しいと信じて疑わない彼。
しかし、1つ階を降りるごとに
乗り込んでくる「死者」によって
その心は揺れ動きます。

死者たちとの語らいを通じ、

誰が作ったのかも分からない「掟」が、
鎖のように思考や人生をしばり、
家族も、友人も、
知らない他人をも巻き込んでいく様が
描かれていきます。

ストーリーは悪くないです。
でもやっぱり「詩」なので
物足りなさは否めない、、、

良かった箇所

12ページ目
兄を失った悲しさを
「突然ペンチで歯を引っこ抜かれて
新たにぽっかりと開いた空洞を
いつまでも
舌の先で探り続けてしまうこと。」
と例えた個所

75ページ目
瓶に閉じ込められた蛍
一匹一匹と死んでいく蛍が
狭い世界で「掟」に縛られ生きる人々を
暗示しているようでした。

 

繰り返しますが、、、
本屋でページをパラ見してから買いましょう!

 

おしまい。