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悪趣味なのに続きが気になる 密室殺人ゲーム王手飛車取り 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

自らの手で本物の殺人を実行し、それをお題に推理ゲームに興じる5人組。その悪趣味で空虚な遊戯の先に、彼らはどこに行き着くのか??

密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午 の感想を書きました。

 

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
 

 

 

密室殺人ゲーム王手飛車取り あらすじ

頭狂人、044APD、aXe(アクス)、ザンギャ君、伴道全教授。5人の匿名プレイヤーは、今日も今日とて、ネット上で殺人推理ゲームを出題しあう。

1人が出題、4人が解答。しかしお題は出題者によって実際に行われる、リアル殺人ゲームで……

 

 

著者 歌野晶午氏について

1988年に 長い家の殺人 でデビュー。ペンネームの「晶午」は島田荘司先生の考案なのだそうです。(島田先生、いろんな作家さんのペンネーム考案してるなあ)

特に2003年発表の 葉桜の季節に君を想うということ は、このミステリーがすごい!、本格ミステリ・ベスト10、日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞するなど、大きな話題になりました。(あれは絶対、騙される!

以下に著作の一部を並べました。(書影クリックでAmazonのページへ)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)
増補版 放浪探偵と七つの殺人 (講談社文庫)
新装版 ROMMY 越境者の夢 (講談社文庫)
新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫)
新装版 白い家の殺人 (講談社文庫)

 

密室殺人ゲームシリーズ 読む順番について

  1. 王手飛車取り
  2. 2.0
  3. マニアックス

上記の順番で、全3巻刊行中です。

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
密室殺人ゲーム2.0 (講談社文庫)
密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社文庫)

 

密室殺人ゲーム王手飛車取り 感想

殺人をゲームとして楽しむメンバーたち。

初手から好感度マイナス、口の中がざらつくような不快指数100な、思い切ったキャラクター造形。ここまで振り切っていると、むしろ清々しいくらい。

彼らはゲームとして楽しんでいるのでしょうが、読者視点から見るとただただ不快感があるだけ。面白さなども微塵も感じず、どこか冷めた目線で読んでいる自分がいました。

ちなみに子どもは事件の直接の被害者にはなりませんが、事件に巻き込まれる描写はあるので、そういうのも含め、ずっと嫌悪感MAX!

 

作られる謎が、おもしろくない

殺人をゲームとして楽しむという倫理観欠如への不快感、が先にきてしまうせいか、出題される謎がそんなに面白くないんですよね……

  • aXeのゲームはやたら長たらしいわりに、こじつけ感すごい
  • 044APDのゲームは、あまりにも力技で、労力はすごいけど面白みはない

でも、伴道全教授のホーチミンと浜名湖の謎は面白かったです。教授の正体がトリックを解く重要な鍵になっている、という点で、他のメンバーと一線を画していました。

教授の正体は◯◯、と見せかけてもう一捻りあるのも良かったな。

 

「謎解きがおもしろくない」が反転するラスト

ゲームのノリで起こした殺人事件の謎解きなんて、おもしろくない。不快なだけ、という読者の感情。

一方で、作中のとある人物も、次第に殺人ゲームの刺激にもの足りなさを感じるようになり……

まるで読者とプレイヤーの感情が鏡合わせで向かい合っているような、そんな構図になっているんですよね。そこまで計算されていたのだとしたら、すごい。

 

殺人ゲームを楽しんでいたくせに、ゲームの「当事者」として引きずり出されると、動揺し、困惑するプレイヤーたちの様子はどこかおかしく滑稽でした。謎解きとか推理はあまり楽しめなかったのですが、このラストはけっこう好き。

最後に、爆弾がどうなったのか?は描かれません。

管理人わんこたんは、実は爆弾は3人のいる部屋側に仕掛けられている、というオチを予想したのですが、真相は闇の中。

でもこの作品、続編があるんですよね。しかも同じメンバーが登場。ていうことは、結局ラストで全員生存したってことなのか?

気になりすぎて、早速続編の密室殺人ゲーム2.0を買ってしまったわんこたんなのでした。

 

密室殺人ゲーム2.0
密室殺人ゲーム2.0 (講談社文庫)
 

 

密室殺人ゲーム王手飛車取りの次に読みたい おすすめ作品

「ゲーム」がテーマのおすすめ2作品をご紹介。デスゲームもあり、青春学園ミステリーもあり!

 

クリムゾンの迷宮 /貴志 祐介

 

このゲーム、脱出できるか??

深紅の岩山で目覚めた主人公たち。そばのゲーム機には、「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」というメッセージ。それは、血で血を洗う凄惨なサバイバルゲームのはじまりで……

デスゲーム小説の元祖であり、傑作ホラー小説です。読み始めたらとまらない!

 

クリムゾンの迷宮
クリムゾンの迷宮
 

 

感想記事はこちら▶︎デスゲームを語るなら外せない傑作 クリムゾンの迷宮/貴志祐介 感想 - わんこたんと栞の森

 

地雷グリコ /青崎 有吾

 

頭脳ゲームで強敵をぶっ倒せ!

勝負事にやたらと強い、ちょいギャル女子高生が、風変わりなゲームで強敵たちと勝負!ゲームを攻略しつつ、見え隠れする謎に、読む手がとまらなくなる頭脳バトルミステリーです。

ゲームはシンプルなのに攻略は予想外!タイトルに「地雷」とありますが、人は死なず、楽しく読めますのでご安心を。

 

地雷グリコ
地雷グリコ
 

 

感想記事はこちら▶︎友情×青春×爽快頭脳バトル! 地雷グリコの感想 - わんこたんと栞の森

 

おすすめ作品、他にもいろいろ!

 

読み始めたらとまらない作品、揃ってます

 

当ブログでは、他にもさまざまな小説を紹介中。ぜひブクマして、気になる記事をチェックしてみてくださいね。