はじめてのKindle購入なら70%OFFクーポンあります

笑って学べる消費社会!ゼロからトースターを作ってみた結果 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

 

トースターを作るには?パーツを買って、組み立てて……

いやいやそんなんじゃあ生ぬるい。ゼロから作るトースター。まずは鉄鉱石から掘削だ!!!

と、こんなノリで果たしてトースターは作れるのか?ユルっとしてるのに消費社会に鋭く切り込む傑作ドキュメンタリー、ゼロからトースターを作ってみた結果 の感想を書きました。

 

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)
ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)
 

 

 

ゼロからトースターを作ってみた結果 あらすじ

トースターをまったくのゼロから、つまり原材料から作ることは可能なのか?

大学院の卒業制作にこのテーマを思い立った著者。

鉄鉱石やら銅やらをかき集め、じゃがいもでんぷんからプラスチック作りにチャレンジ!するのだが……

トースター(らしきもの)を作りながら考察する、現代社会を支えるモノとコストの関係とは?笑って学べる科学ドキュメンタリーです。

 

  • 著者:トーマス トウェイツ
  • 翻訳:村井 理子
  • 発売:新潮社 2015/09/27
  • Kindle Unlimited:対象外 ※Kindle版なし
  • Audible(聴く読書):対象外

 

著者 トーマス・トウェイツ氏について

トーマス・トウェイツ氏はイギリスのロンドン出身。

大学院の卒業制作として行った「トースター・プロジェクト」の他、人工装具を使ってヤギになりきる「GoatMan Project」では、イグノーベル生物学賞を受賞。

時に体を張った制作活動で、笑いと新しい視点をもたらしてくれる、アーティストです。

その他の氏の制作活動については、公式Webサイトでチェックを。

▶︎< THOMAS THWAITES >

 

果たしてヤギになれるのか??

体をはって、ヤギになりきった、その結果はいかに?

ヤギと同じように草を食べて消化するための、涙ぐましい努力にも注目です!

 

人間をお休みしてヤギになってみた結果
人間をお休みしてヤギになってみた結果
 

 

紹介記事はこちら▶︎

人間をお休みしてヤギになってみた結果 トーマス・トウェイツ 感想 - わんこたんと栞の森

 

ゼロからトースターを作ってみた結果 感想

まず目に飛び込む、表紙のドロドロの物体。

ここから想像がつくように、トースターづくりは難航をきわめます。

あきらめず挑戦し、というか多少のあきらめ(妥協、ズル)をしつつも、トースターの完成を目指した結果、見えてきたものとは?

笑いを交えつつ、現代社会を支えるモノたち、消費社会の問題点をユル~く教えてくれる、良書でした。

 

そもそもトースターって何からできている?

まず著者が挑むのは、リバースエンジニアリング。

既存の安価なトースターを分解し、仕組みと原材料を明らかにすれば、トースターを手作りする方法がわかるはず!はずなんですが……

早速、問題点が山積みに。

  • なんか金属入ってるけど、いったいなんの合金?
  • 色の違うプラスチック。同じものなの?それともちょっと違う?
  • そもそも原材料よくわからない部品もあるんですけど

実際わたしたちも、身の回りのものが何からできてるのか?なんてわからない。

トースターメーカーだって、細かいパーツは下請けに発注しているはず。そのパーツの原材料はさらにその下請けから……って源流をさかのぼっていったら、細かい原材料なんて、誰にもわからなそう。

 

鉄、銅、ニッケル、プラスチック……はたして入手できるのか?

必要な材料を(とりあえず)特定したら、次は材料収集!他国の鉄鉱山にいく(金銭的)余裕がなく、なんとかイギリス国内で済ませようとしますが……

社会の授業でも習うように、鉄鉱石の多くは中国でオーストラリアやブラジルで算出され、中国で粗鋼にされます。

参考▶https://mric.jogmec.go.jp/wp-content/uploads/2019/03/material_flow2018_Fe.pdf

イギリスも日本も、島国の豊かな生活は、多くの外国資源に支えられていることを実感。

鉄鋼以外の素材集めも、困難の連続で……

 

大量生産されるトースターの見えざるコストとは?

トースターは、家電の中ではどちらかというと、安価な部類。

作中に登場するのと同じ、ポップアップタイプ(焼けたらパンがぴょんとでてくるやつ)を探すと、2000円を切る価格のものがヒットします。

 

 

大量生産し、物流コストを下げ、企業努力を重ねた結果、これだけの安価を実現。

けれど、本来のコスト(例えば、銅を産出する際に周囲の汚染した周囲の河川をもとに戻すためのコスト)が価格にちゃんと乗せられているのか?著者は疑問を呈します。

(決してニトリさんを貶める意図はありません)

 

私たちは世界に支えられて生きている

※この項は管理人わんこたんの個人的な見解です。ゼロからトースターを作ってみた結果 の、内容及び著者の意図とは一切関係ありません

ちょうどこの記事を書いているのは、7/20参院選投開票日の早朝。

今回、日本ファーストをうたう党が躍進している、とかなんとか。

 

わんこたん、この日本ファーストっていう言葉、すごく違和感を覚えます。

トースターひとつとっても、私たちの社会って、世界中の環境と人々に支えられているんですよね。資源も人材も少ない日本は、世界中に頼らないと便利な生活を維持できない。

でも、私たちはトースターの部品や原材料を作っている人がどこにいて、どういう暮らしをしているか、なんて知らない。知らないけれど完成したトースターによる便利さを享受している。享受しながら、在留資格のない外国人は出ていけ、という。

 

確かに法律上は在留資格が必要なのかもしれない。けれど、出ていけ!と叫ぶ前に、彼らがどういう事情で日本にやってきたのか、知ろうとしてもいいんじゃないかな?

世界はつながっていて、私たちの行為がめぐりめぐって誰かを傷つけているかもしれない。日本ファーストと叫ぶ前に、私たちは世界中の人々に支えられていることに、もう少し思いをはせてもいいんじゃないかな?

 

さて、無事にトースターは完成し、パンを焼くことはできたのでしょうか?

ゼロからトースターを作ってみた結果 を読んで、その劇的な結末を見届けつつ、消費社会について、見つめなおすのはいかがでしょうか?

 

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)
ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)
 

 

ゼロからトースターを作ってみた結果 の次に読みたい おすすめ作品

次に読みたいおすすめ書籍をまとめました。

 

コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった /マルク・レビンソン

 

世界を変えた箱

道路で、海で、鉄道で見かけるあの「箱」たち。

身近にありながら、普段はほとんど目を向けられない、けれど文明社会を支えるのになくてはならないコンテナたち。

コンテナの歴史と影響が詰まった1冊です。

 

コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった
コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版
 

 

感想記事はこちら▶︎コンテナ物語 要約と解説 - わんこたんと栞の森

 

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた /ルイス・ダートネル

 

おすすめ2

ゼロから文明を再興する。まるでマンガ、ドクター・ストーンのようなことが現実に起きたら??

管理人わんこたん、こちら未読なのですが、大変気になっているので、読め次第記事を書く予定!

 

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた
この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた
 

 

 

おすすめ作品、他にもいろいろ!

 

読み始めたらとまらない作品、揃ってます

 

当ブログでは、他にもさまざまな小説を紹介中。ぜひブクマして、気になる記事をチェックしてみてくださいね。