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ポーとブラッドショーのコンビが最高! ストーンサークルの殺人 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

ストーンサークルの殺人 感想

 

イギリスのストーンサークルで次々と発見される、儀式めいた焼死体。

3番目の被害者にはなぜか、停職中の警官、ワシントン・ポーの名前が刻み付けられていて……

英国推理作家協会賞 最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作であり、ワシントン・ポーシリーズの記念すべき1作目!ストーンサークルの殺人 の感想を書きました。

 

ストーンサークルの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ストーンサークルの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 

 

 

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ストーンサークルの殺人 あらすじ

英国カンブリア州のストーンサークルで次々と焼死体が発見された。

さらに3番目の被害者には、停職中の国家犯罪対策庁の警官ワシントン・ポーの名前が刻み付けられていることが判明。

身に覚えのないポーは停職を解かれ、オタクで変わり者、だけど超優秀な分析官、ブラッドショーとコンビを組んで捜査に加わることになる。

しかし新たに発見された死体から、事件は思いがけない展開へ……!?

 

  • 著者:M W クレイヴン → Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 翻訳:東野 さやか
  • 発売:早川書房 2020/09/03
  • Kindle Unlimited:対象外
  • Audible(聴く読書):対象
    ▶︎5分間の試聴はこちら(リンク先で「▶プレビューの再生」を押下)
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著者 M W クレイヴン氏について

マイク・W・クレイヴン氏はイギリスの推理作家。

イギリス陸軍に所属したのち、社会福祉学を学び保護観察官になった、という経歴の持ち主で、作品にもその経験が反映されてかのような描写があります。(現在は専業作家)

 

ワシントン・ポー シリーズは2018年に刊行スタート。ダガー賞を受賞するなどし、世界中で人気を博しています。本国では2025年にも新作が刊行予定とか。

1作目ストーンサークルの殺人、2作目ブラックサマーの殺人も、かなり面白かったんですが、どうやら3作目キュレーターの殺人が、これまでの印象をさらに上書きし、大化けする傑作らしい……?これは早く読まねば!

参考▶

【今週はこれを読め! ミステリー編】3作目で大化けしたM・W・クレイヴン『キュレーターの殺人』に肝を潰す! - 杉江松恋|WEB本の雑誌

 

以下にワシントン・ポー シリーズを並べました。※書影クリックでAmazonの作品ページにジャンプ

なお、邦訳最新6作目、デスチェアの殺人は2025年9月18日に刊行予定です!

ストーンサークルの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ブラックサマーの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
キュレーターの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
グレイラットの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ボタニストの殺人 上 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ボタニストの殺人 下 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ストーンサークルの殺人 感想

やっぱりコンビものはいい。

  • ポー:確かな捜査の腕を持つ刑事だけど、デジタルはさっぱりなおじさん。
  • ブラッドショー:ITを駆使したものすごい分析力をもつ。けどコミュニケーション力に難ありで組織に埋もれていたオタク。

この二人がコンビを組んだら、お互いに足りない部分を補い合って、もう最高!なわけで。

事件はなかなか重たい内容ですが、適度にギャグが挟まれたりもあり、サクサク楽しく読めました。

 

ただの正義のヒーローじゃないのが、ポーの魅力?

相方のブラッドショーをからかったり、危害を加えようとするものをポーは許しません。

いじめは許さない、と公言するポーはかっこいいけど、それは自身の暴力性と裏表だったことが、終盤になって明らかに。ただの正義の味方ではない、影のあるところが、ポーの魅力なのだなあと思います。

 

CAUTION!

以下、ストーンサークルの殺人のラストに触れる内容があります。未読の方はご注意ください。

 

とくに終盤のシーン。ポーが1人で犯人に会いに行かず、警察組織の協力を仰いでいたら、最後の被害者は助けられたのでは?と思うのですが……

でもポーはそれをしません。被害者は救えない。これは被害者自身の罪の代償だし、仕方ないと、きっぱり考えているような節があります。

 

ポーは刑事だけど「犯人をかならず警察が捕まえ、生きて償わせる」ていう、本来刑事にあるべき正義とは違う精神を持っています。これがポーの魅力であり弱さでもあるんですよね。ポーが停職になったきっかけの事件も、実は……

 

そんなどこか歪んだ心を持つポーが、ブラッドショーとのコンビを組む中で。変化していくのだろうか……?そのあたりも注目してシリーズを読んでいきたいなあと思いました。

 

ところで、「彼」の生存が匂わされていましたが、いつかポーと再会する日が来るのかな……来るといいな……

 

ミステリーとしては、ちょっと不満

  • 死体にアレがつっこまれているので、どうみても猟奇犯ではなく性犯罪がらみの復讐犯
  • さらに児童養護施設が登場し、ああ、児童への性的虐待の話なんだな……と想像がつく。(そしてげんなりする)
  • 犯人からヒントが届くタイミングの良さ。どうみても内部犯

事件の展開や犯人については、早々に想像がついてしまいます。

(というか、イギリスの教会による児童虐待事件に対する、著者の(英国民の)深い怒りが、よく伝わってきました……日本での報道は最近になってからですが、昔からずっといわれていたんだろうな……)

 

しかも犯人からの証拠の提示があまりにわかりづらい!ブラッドショーの超分析でなんとかなっていますが、こんなん気づく方が無理やて。

でも大丈夫、2作目 ブラックサマーの殺人は最後まで展開が読めず、ミステリーとしてのおもしろさはレベルアップ!

まだ3作目以降は管理人わんこたんも読めていないので、楽しみにしたいと思います。

 

(ちなみに、ストーンサークルの殺人で、その後、ポーがデータを送信してどうなったの?という結果は、ブラックサマーの殺人の冒頭に書かれています。要チェック!)

 

ブラックサマーの殺人
ブラックサマーの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 

 

ストーンサークルの殺人 の次に読みたい おすすめ作品

次に読みたいおすすめ書籍をまとめました。個性ある刑事がかっこいい作品たち!

 

爆弾 /呉勝浩

 

やばい犯人VSやばい刑事が楽しい!

さえない中年男、スズキタゴサク(自称)。しかしその正体は、強烈な悪意で警察を手玉にとる、希代の爆弾魔で……

対抗するのは、クセの強い取調官。悪意と知能のぶつかり合い!映画化も決定した、話題の一冊です。

 

爆弾
爆弾
 

 

感想記事はこちら▶︎究極のノンストップミステリー 爆弾/呉勝浩 イラスト感想 - わんこたんと栞の森

 

機龍警察〔完全版〕 /月村 了衛

 

SF×警察×メカ×ミステリー!

世界中にテロリズムが蔓延し、近接戦闘兵器「機甲兵装」が台頭した世界。

テロの危機から国家を守るため、新設された警視庁特捜部に配属された、3台の新型龍機兵と、その搭乗者、姿、ライザ、ユーリが活躍するメカ×警察なシリーズ。

かっこいいメカはもちろん、警察捜査のリアル感がたまらない、イチ押しのシリーズです。

 

機龍警察〔完全版〕
機龍警察〔完全版〕
 

 

感想記事はこちら▶︎機龍警察〔完全版〕感想 かっこよさを詰め込んだ 本格SF警察小説 - わんこたんと栞の森

 

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