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朗読だけで楽しめるミステリー 誰かが私を殺した/東野圭吾 感想

記事内のリンクには広告を含みますが、本の感想は全て正直に楽しく書いてます。ぜひ最後までお楽しみください★

 

 Audible(朗読版)だけで聴ける特別なミステリー。東野圭吾さんによる、加賀恭一郎シリーズの第13作、誰かが私を殺した の感想と聴きどころを書きました。

 

シリーズ未読でも楽しめます。ご安心を

 

 

AudibleはAmazon提供の書籍朗読サービス。通勤しながら、洗濯物を干しながら、いつでも読書ができちゃいます。

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誰かが私を殺した あらすじ

突然背中に衝撃を受け、魂となった「私」。どうやら誰かに撃たれたらしいのだが……

いったい、なぜ、誰によって、自分は殺されたのか?

警視庁捜査一課 加賀恭一郎警部の背後霊になって捜査の行方を見守る「私」の前にあらわれる、事件の真実とは。

異例の「Audible版のみ」で発表された、加賀恭一郎シリーズ第13弾!

 

  • 著者:東野圭吾→Amazonの著者作品一覧はこちら
  • 朗読: 寺島 しのぶ, 松坂 桃李, 高橋 克典  他
  • 発売:2024/07/24
  • Audible(聴く読書):
    ▶︎5分間の試聴はこちら(リンク)(リンク先で「▶プレビューの再生」を押下

    キャラごとに朗読担当が分かれ、効果音やBGMも盛り込まれた豪華仕様!3時間弱なので、「聴く火サス」のように気軽に楽しめます。
    高橋克典さん演じる加賀警部の安心感にも注目!
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Audibleって正直どう?メリットデメリットはこちらの記事をどうぞ▶本好きが正直に全部書く! 聞く読書Audibleのメリットとデメリット 

 

 

誰かが私を殺した 著者 東野圭吾さんについて

言わずと知れた、日本を代表するミステリー小説作家の東野圭吾さん。代表作である加賀恭一郎シリーズは、本作誰かが私を殺したを合わせて、これで計13作品に。

特に、映画化もされた麒麟の翼は有名ですね。誰かが私を殺したの作中では、登場した日本橋の麒麟の像に言及する場面も。

 

以下に加賀恭一郎シリーズの全作品を並べました。この他のご著書は、Amazonの著者作品一覧ページからチェックしてみてくださいね。

※書影クリックでAmazonの作品ページにジャンプします。

 

卒業 (講談社文庫) (講談社文庫 ひ 17-2)
眠りの森 (講談社文庫 ひ 17-7)
どちらかが彼女を殺した 新装版 (講談社文庫 ひ 17-37)
悪意 (講談社文庫 ひ 17-22)
私が彼を殺した 新装版 (講談社文庫 ひ 17-38)
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫 ひ 17-24)

 

赤い指 (講談社文庫 ひ 17-26)
新参者 (講談社文庫 ひ 17-30)
麒麟の翼 (講談社文庫 ひ 17-31)
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫 ひ 17-33)
希望の糸 (講談社文庫)
あなたが誰かを殺した

 

誰かが私を殺した 感想

 

新相棒の新澤刑事がよかった!

加賀の新しい相棒は女性刑事の新澤さん。全体的に落ち着いた朗読の中で、溌剌とした声が印象的でした。

尺の都合もあるためか、新澤刑事が優秀で、必要な情報をてきぱきと提示してくれるので、ストレス無く聴けたのも〇。次作にも登場してくれたら嬉しいな。

 

被害者 国重塔子が背後霊に。寺門しのぶさんの落ち着いた声がいい。

寺島しのぶ演じる、被害者 兼 ナレーションの国重 塔子。女帝として、とある企業グループで辣腕をふるっていた様子。

死んだはずが意識だけ背後霊になって残り、というのもおもしろいし、自分では移動できないけど、任意の相手に「取りついて」相手の背後からずっと見ていられる(=読者の目線になる)、という親切設定。

ナレーションでもあるので、読者が1番長く聴くことになる声ですが、しっとりした朗読がいい具合に物語にマッチ、ミステリーでありながら、なんだか癒されてしまいます。

 

しかし死んだ後に自分のことを関係者からあれこれ聞かされるの、現実だったらかなりつらいぞ。

 

ミステリーとしてはシンプルで、物足りなさも

謎解きはシンプルで、登場人物も少ないので気楽に楽しめます。が、もう少しひねりが欲しかったなあ。

Audibleのみと大々的に宣伝し、せっかく効果音も入れているのだから、「音」をヒントやトリックに入れても面白そうです。

管理人わんこたんは、ナレーション=背後霊=被害者=国重 塔子と見せかけて、実は違う!みたいな展開もあるかと疑っていましたが、考えすぎだった。

 

以前読んだ道尾秀介さんの「きこえる」は音声ならではのしかけが多用されていておもしろかったので、そんな朗読作品がもっと増えたらなあと思いました。(ワガママ読者)

 

きこえる
きこえる
 

 

きこえる 紹介記事はこちら

途中でQRコードを読み取るという、斬新な設計

▶︎きこえる/道尾秀介 解説と感想 浮かび上がる真実は? - わんこたんと栞の森

 

結末にちょっとだけ文句を

……いやはや、大変なマザコンさまでした。何が母さん母さんじゃ。親離れしろーーー!
背後霊(母)も成仏すると思いきや、息子にくっついて見守ります……だなんて。いや息子のあれやこれやを見るの嫌じゃない?成仏しろーーー!w

そんな親子に(親の方は霊なので姿が見えないんですが)、優しく声をかける加賀警部、いい人すぎるよ。私だったらふざけんなーーー!てぶっ飛ばしちゃうよ。

 

と、ツッコミながらも、なんやかんやで楽しく聴けたので、まあこれはこれで。Audible読書の入り口としてもおすすめなので、ぜひお試しを。

 

↓そういえば、表紙に傘が描かれていますが、なるほど、これもヒントの1つだったのですね。

 

 

誰かが私を殺した の次に読みたいおすすめ作品

加賀恭一郎のような、優しい警察官……とは正反対!癖があるけどついつい応援したくなる、そんなクセ強警察が活躍する作品を集めました。

 

作家刑事毒島/中山七里

 

犯人たちへの「口撃」がとまらない!

作家でありながら捜査に協力?作家刑事毒島が、出版界の闇をぶった斬る!承認欲求こじらせ犯人が、毒島によってバッサバッサと切り捨てられるミステリーシリーズ。

 

いかにもなテンプレ感ある犯人像は好みが分かれますが、続刊では毒島の過去も明らかに。ぜひシリーズで読んでみて。

 

作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)
作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)
 

 

感想記事はこちら▶出版業界をぶった斬る問題作!?作家刑事毒島の感想を書きました - わんこたんと栞の森)

 

爆弾/呉勝浩

 

心理攻撃がとまらない!大ヒットミステリー

スズキタゴサクと名乗る爆弾魔の容疑者、取り調べ室で対峙するのは……??やばい犯人VSやばい警察の鍔迫り合いが楽しい、読み始めたらとまらない、劇場型ミステリー!

 

爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫)
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感想記事はこちら▶究極のノンストップミステリー 爆弾/呉勝浩 イラスト感想 - わんこたんと栞の森)

 

読み始めたらとまらない作品、揃ってます