(読了)読書感想文/新訳 バブルの歴史

この本の概要・ポイント

人の不幸は蜜の味?
ちょっと読みづらい箇所もありますが、
バブルの歴史を学べます!

 

主題-バブルの歴史は繰り返す-

 

歴史上の様々なバブル。
そこから現代にも通じる教訓を
当時の人々の心情によりそいつつ
学ぶことができます。

オランダのチューリップバブルのように、
物事に本来の価値以上の価格を付けてしまったり

いろんなオプションやらレバレッジやらを
組み合わせた商品を、
仕組みはわからないけどこれで
儲かったやつがいるらしいから

という理由で買ってしまったり。

新しい技術(ハイテク)知らない土地への
過度の期待を抱いてしまったり
(イギリスの鉄道バブル、新興国債権ブーム等)

もう何百年も前から人は同じ過ちを繰り返していて、
でも渦中の人はそれに気が付かない、
バブルが終わって初めて、
自分の抱えていたものが「泡」だったと知る。

そういった教訓を
「心から」感じることができます。

 

本書に登場する「いまにも通じる警句」については
こちらの記事でもうすこし詳しく紹介しています。


 「新興国債権ブームについては、
こちらの記事にも少し詳しく書きました。


「難しいもの」にご用心

 

冒頭で「読みづらい」と書きましたが、
この本、専門用語についてはほぼ解説なしで
どんどん話が進むので、
(コールオプションプットオプション先物etc)
投資初心者が読み進めるのはなかなか大変です。
私も挫折しかけた、、、

当時、バブルの真っただ中で
お金をつぎ込みまくった人たちは
これらの仕組みをきちんと理解していたのでしょうか?

予想ですが、理解していた人は
ごく少数だったのではないか、
多くの人はこれらの複雑な仕組みを
あんまり理解せず、
商品を購入していたのではないかな、と。

 

理解できないもの、
仕組みがわからないものに群がることのないよう、
反面教師にしたいものです。

 

本書の欠点

 

①まず大前提として、「分かりやすい本」ではないです。

先述の通り、金融工学についての専門用語がバンバン出ます。
(デリバティブ、オプション、マージンローンetc)
用語の説明はあるものの、
初心者にとってわかりやすいものではないです。

 

もっとわかりやすくバブルの歴史を読みたい場合は
ウォール街のランダムウォーカー
2~4章を読むほうがおすすめです。

 

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②脚注へのリンクがない

kindle版だと脚注が意味をなしていません。
価格の高い本だけに、これはちょっと不親切

 

③出版が古い

1999年出版の本なので、
最近のできごと(リーマンショックやドットコムバブル等)
については言及がありません。

 

④臨場感に重きを置きすぎている

この本は歴史上の著名な投機家の投機エピソードなど、
当時の人々の様子が、臨場感たっぷりに描写されていて、
ルポタージュのような雰囲気になっています。

いっぽう、個々人のエピソードに光が当たりすぎて
全体の流れが分かりづらいという問題点があります。

おそらく「バブルの歴史」を歴史として
論理的に学びたいのであれば
この本は残念ながら不向きです。

今はバブル?

ここ最近、日本株日経平均30000円ちょい下で足踏み状態ですが、
アメリカは絶好調で、ダウなんかこのブログ執筆時点(2021/3/15)も
史上最高値を更新しています。それも連日のように。

今はバブルなのでしょうか?
個人的には「バブルの歴史」に登場するような熱狂感はまだ感じなくて、
これでバブルが崩壊したらちょっと寂しいな、、、
という気もしますw


一方で、投機の熱狂は現実世界からSNS上に舞台を移していて、
私がその熱狂ぶりを感じられていないだけかもしれません。
うーんわからないw


おしまい。