久しぶりにミステリー小説を摂取しました。
ミステリー小説を読むとき、自分はトリックとか真犯人とか、
ほとんど予想せず、最後の種明かしを読んで、
うおおおおそうだったのかあああ。と心から驚くタイプです 。
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。
主人公は弁護士なのですが、
・いきなり死体遺棄
・あくどい詐欺師から高い弁護費用をふんどくり
、、、
「こいつはダークヒーローだ!!、、、けど、一味違うぞ??」
と、主人公の行く末が気になりはじめ
そのまま全部読みました笑
トリック・謎解きよりも、
人間同士の微妙な駆け引きや、主人公の冷静な思考を
楽しむタイプのミステリーかと思います。
ラストの裁判での、検事との攻防も、緊張感があって楽しめました。
続巻もあるようなので、いずれ読みたいと思います。
<以下、ネタバレを含みます!!>
・トリック自体は「機械」の誤作動だったり、
特殊なカスタマイズを施した、
木材加工用オートメーションシステムを利用するものだったりと、
あまりスマートではなかったかなと。
・安武のストーリー上の存在意義がよくわかりませんでした。
最後に主人公が◎◎される必然性もあまり感じず、
その点は微妙だなと感じました。
・裁判員制度や人工呼吸器の仕組みに関連する小ネタが
面白かったです。
私はこういう
「小説に時々はさまっている勉強になる小ネタ」
が大好きです笑
・主人公の過去について
凶悪な少年犯罪者が、ピアノの音色によって、
自身の罪に向き合い、
仲間や恩師の力によって、自分の生き方を決断する、、、
あまりにご都合主義的な展開かもしれませんが、
フィクションの世界くらい、
そういう「希望」があってもいいのかもしれないですね。