先日図書館で目に留まって借りた本。
表紙がほのぼのしていて、「少女庭国」で傷ついた心を癒すのによいかな~
と思って借りました。
心をえぐる「少女庭国」の記事はこちら
なお図書館はその後COVID19の影響で閉館。
もっと借りておくんだった、、!!
<あらすじ>
僕が小学六年生の春、両親が離婚した。家を出たギャンブル好きの父ちゃんは、将棋の天才の姉ちゃんに賭け将棋をやらせて暮らしている。父ちゃんが「ご立派」と呼ぶ母ちゃんの元に残された「普通」の僕は、非常識で破天荒で、将棋以外何にもできないくせに、楽しそうに生きる二人を軽蔑しながらも、どこか羨ましい――読む人の心を激しくゆさぶる、おかしな家族の四十年。感動の家族小説!
・「僕」は自分が平凡な人間だと思っていて、ちょっと変わっているけど
将棋が得意な「姉ちゃん」にあこがれていて、姉ちゃんには将棋の世界で
活躍してほしいと思っている。
・離婚した父ちゃんは姉ちゃんを引き取り
賭け将棋をさせてお金を稼いで暮らしている。
・姉ちゃん自身は将棋が好きで、将棋さえできれば特に生活にこだわりはなく、
「きちんとした」母ちゃんとは馬が合わないだろうという考えから、
父ちゃんと一緒に暮らしている、、、と。
ほのぼのふうに書かれてはいるけど、父ちゃんのやっていることは
「虐待」ではあるよな、と不安に感じつつ読み進めております。
いつまでも賭け将棋で食べていけたらラッキーでしょう。
でも、当然そんなことにはならず、やがて姉ちゃんに「試練」が訪れます、、、
「金になる」というタイトルから連想されるのは将棋の「金」の駒、ではなく
「歩」の駒が成った「と金」の方ですよね。
ぼくは「と金」になれるのか。姉ちゃんはどうなってしまうのか。
心配な気持ちで読み進めております。傷ついた心は癒されるのでしょうか。
(父ちゃんはクズなので、私個人としてはどうでもいい笑)