もう少しで読み終わる!
量子コンピューターの話になってまいりました。
この本では、「量子コンピューター」が開発されれば、これまで解読不可能とされてきたRSA暗号を突破することも可能になり、一方で解読不可能な暗号を作ることもできる、暗号新時代に突入する、という主張がされています。
「暗号解読」が出版された1999年は量子コンピューターは夢の技術ということだったようですが、2020年の現在ではすでに開発が進められていますね。実用化となるとまだまだこれからのようですが。
IBM、昨年比で性能2倍の量子コンピュータ「Raleigh」発表 2030年までの実用化に一歩前進 - ITmedia NEWS
そもそも、量子力学自体がとても難解なのですが、この本の記載を参考に量子コンピューターについて説明すると、「0」の状態と「1」の状態が重なり合ったものとして計算ができるそうです。
、、、全く理解不能ですね!!
私の理解を整理するために、以下にまとめてみました。
例えば、量子コンピューターではないコンピューターを使って、とある関数にx=1,2,3、、、を順に代入して計算していくとします。
コンピューターは0と1に二進数で計算しますので、x=1なら0000001、X=2なら0000010、x=3なら0000011というふうに順番に代入していきます。
順番に代入するので、xの数が何通りもあると、それだけ時間がかかります。
量子コンピューターは「0」と「1」の重なりあった状態=「0でもあり1でもある状態」として計算できるのです。
※観測されない限り、の話です。観測された時点で0か1かどちらかに収束してしまいます。シュレディンガーの猫のアレです。箱の中の猫は箱を開けるまで「生きている猫」と「死んでいる猫」、両方の状態も重なり合っていると考えるのが量子力学なんだそうです、、、うーん、、、
もし桁数が7なら
0101010
かもしれないし
1011111
かもしれないし
1010000
かもしれない。これらがすべて同時に計算できることになるんだそうです。
さっきのように順番に計算していくやり方ではなく、一度に計算できることのなるので、一瞬で計算が終わるとか。
※この「1と0」のことをキュービット Qbit=Quantum bitという単位で表します。例で示した7個の並びだと7キュービットですね。
先ほどのIBMの記事では53キュービットとのことですので、2^53とおりの計算が同時にできることになりますね。すごい、、、
この計算速度を生かして解読不可能だった暗号を解くことにも、あるいは暗号を作成することもできる、、、そんな時代に突入していくのですね、、、暗号というプライバシーは守られるのか?それとも暗号は意味のない壁になってしまうのか?
※量子コンピューターについて上記の解説が正しいかは、私にも自信がありませんのであしからず、、、気になった方はぜひ本書を読んでみてください、、、そして教えてください、、、